任意売却物件ではじめるローリスク不動産投資 -元手100万円でできるマンション経営- の感想

今、不動産投資本が続々出版されていますが、
自分がどの手法でいくかを模索中の方は、読んでおいて損はないし、
色々やって成功している人も、ハマる人にはハマる内容です。

前者に対して、筆者は安易に不動産投資をすることの危険性を
わかりやすく説明していますし、
後者は、おそらく「あー最近は競売も昔程落とせないし、
物件価格が全体に上がって買えなくなったな〜」と
思っているでしょうから、意外に知られていない「任売」の
不動産投資、しかも空室のリスクが非常に低く、
資金調達も、金融機関での融資ではない、しかも、
社会貢献にもなっている、というビジネススタイルは、
今迄に無い角度で新鮮味を感じるのではないでしょうか？

何故、空室リクスが超低いのか？
銀行融資でない資金調達って？！　
ここは、本書を実際に読んでいただくしかないのですが
私は、筆者が自身の辛い競売体験と、
安易な不動産投資で苦労する人を数多く見て来た経緯で
このビジネスを考えついたという点に好感を持ちます。

全体を通して、任売不動産投資は簡単で絶対に儲かるとも
大風呂敷を広げていないです。
逆に、そういう物件は殆ど表に出ないでプロが買うため
サラリーマン投資家が買うのは難しいと書いています。

なので、他の投資本の方が魅力的に感じられるかもしれませんが
本の中で解説されているスキームを丁寧に理解すると
ローリスクで確実な投資だとわかるのではないでしょうか？

欲を言えば、不動産売買の基本的流れなどは
別の本でいくらでも勉強できるので、
本書ならではの、社債等の金融関連に
もう少し紙面をさいて素人にもわかりやすく
説明してくれると、より現実的に、この投資スタイルを
やってみたい！とモチベーションがより上がったと思います。