Sings the Great Diva Clas の感想

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御年７２歳。クイーンオブソウルの復活ということで出されたカバーアルバム。
１曲目から「あれ、ボリューム小さくしてたかな？」という感を抱かせてしまう声。
そこいらの歌手なら、こんなもんでしょで済まされるかもしれませんが、別格の
アレサを期待していたら何か物足りない印象です。
同い年のバーブラ・ストライサンドにしても高音が出なくなり、声が枯れてきました。
それはそれで仕方のないことで、年相応の歌い方と、その声にあったアレンジが
あれば円熟味として素晴らしいアルバムが仕上がるかと思います。
ところが、本アルバムはアレンジの軽さ、浅さが、彼女がもっている良さを活かし
きれていないのがハッキリしています。
7. I’m Every Woman (Chaka Kahn & Whitney Houston) Respect (Aretha Franklin)
に関しては、次の時代を担っていくはずだった、故ホイットニーへの想いを感じる
歌声です。この曲が聴けて良かったという意味で星３つです。
アレサが上手くないわけがないんです。物足りない仕上がりなんです。

ラジオで一曲聞いた時は、お、まだ声出てるな、と思って楽しみにしていたのですが。カバーなので曲はわかっていましたが、アレンジが最悪。旧態依然とした打ち込みに生音を重ねているだけで、ずいぶん安上がりなオケ。一昨年、LAで見たLIVEではとてもいいツアーバンドがついていた(アレサの息子らしいギターはひとりイモでしたが)ので、それでも起用すればよかったのに。おそらくクライブ・デイビスがBabyfaceを指名したんじゃないかとおもいますが、担当のA&Rが予算を抑えた結果こうなったのかなあ。曲が良いだけに、アレンジが良ければもっと良いアルバムになったはず。ああ、残念。飛行機嫌いを克服したという噂もあるので、是非、来日を。