ハイタテキ! (初回生産限定盤A)(DVD付) の感想

ハイタテキ！（全形態収録）
元ジュディマリTAKUYA作のスピーディーなナンバー。
キャッチーなメロに無駄のない展開、アイドルが歌うポップロックとして理想形と言えるのでは。
ギターワークも文句なしにカッコいいです。
エー盤のみMVとメイキングが収録されたDVDが付いています。（AMAZONではビー盤もDVD付きになっていますが間違いです）
衣装も振付も秀逸でCGは微妙ですが全体的にとてもかわいく出来ています。
いい加減BDかMP4あたりでの収録にして欲しいですけど。

涙は似合わない（全形態収録）
もの凄くベタな曲ですが、ギターソロ後の清らかなユニゾンには心を打たれます。

I can’t stop the loneliness（ビー盤のみ収録）
昔のヒット曲を連想させる懐かしめの曲調のダンスポップチューンで今回のカップリングの中でダントツでお気に入りです。
中学生が集まって英語でテキトーに歌詞（「ありそうｗ」の連発で相当面白いです。レベル高すぎですが）を付けて歌い、フッフーと合いの手を入れながらわちゃわちゃ騒いでる光景が目に浮かびます。
発音をカタカナっぽく歌うよう指示されたそうでかなり笑えます。（特に松野莉奈、中山莉子のパフォーマンスが素晴らしい）
めちゃくちゃ楽しく狂ってます。
アイドルならではの楽曲ですので、MVを作って欲しかったですね。

チュパカブラ（チュー常盤のみ収録）
エスニック(東南アジア風？)なトラックに緩いラップ的ボーカルが乗る新境地な様でエビ中らしくもある面白い曲です。
攻めつつもエビ中的な楽曲に仕上げてくる所が流石です。（前作の幸せの貼り紙はいつも背中にもかなりキワキワなアレンジでした）
ライブでどのような振付がされるのか楽しみです。
U-zhaanが参加しています。

神がかり的だった前作の楽曲群と比べると僅かに落ちる感じですが（ハイタテキ！は正真正銘の傑作だと思います）、依然としてクオリティはもの凄く高いです。
エビ中は本当に楽曲が素晴らしい。

メジャー7枚目のシングルですが、表題曲「ハイタテキ！」は名曲揃いのエビ中の楽曲の中でも屈指の傑作のなったんじゃないでしょうか。
元JUDY AND MARYのTAKUYA提供によるガールズロックなのだけど、王道のメロディにのせてトリッキーなギターを弾きまくってるのは後期ジュディマリを彷彿とさせる。クラシックの引用というのも下手なコンポーザーにやらせるとダサくなりがちなんですけども、これは見事にはまっていると思う。
歯痛と恋の痛みを結び付けつつ言葉遊びを多用しまくったフック満載の歌詞も素晴らしい。「惚れたっ！」の破壊力は無論の事、「歯に噛む綿毛のモフモフは~」とか「右手の無力なS.O.S」とか、きりが無いので全部書かないけど、いちいち素晴らしく、これは非の打ち所がない。間違いなくグループにとっての新しいアンセムとなる一曲。
Tr.2「涙は似合わない」は正統派のポップナンバーで、メンバー自身に向けられたようなまっすぐな歌詞が良いですね。冒頭の「絶対負けない」ってのが特に。こういうギミックを排したスタンダードなミディアムテンポの曲に説得力を持たせられるというのもエビ中の強みでありましょう。

〔各盤感想〕
・エー盤
CDにはこの盤のみの曲は無し。「ハイタテキ！」のMVとそのメイキングを収録したDVD付（約9分）。MVは既に公開されているので付け足すことは余りないけど、これは文句なしに可愛い。
メイキングはオフショットや未公開シーンなどをみられるのは良いのですが、ずっと曲が流れていて音声が殆ど無いのが難点でしょうかね。どうせならダンスVer.のMVも収録して欲しかったかなあ（これを観るともうキレの無いダンス云々を売りにしていたのが嘘のようです）。
・ビー盤
「I can’t stop the loneliness」は初の全編英語詞に挑戦したダンスチューン。別のアイドルの曲のようです。ちなみに発音がカタカナ英語なのは意図的にそうしているそうで、発音練習してレコーディングに挑んだ結果戸惑っていたメンバーもいたそうな。
・チュー盤