ゼノサーガ エピソードIII [ツァラトゥストラはかく語りき] の感想

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参照データ

タイトルゼノサーガ エピソードIII [ツァラトゥストラはかく語りき]
発売日2006-07-06
販売元ナムコ
機種PlayStation2
JANコード4582224496020
カテゴリ機種別 » プレイステーション2 » ゲーム » ロールプレイング

購入者の感想

丁寧に作り直されたキャラデザ、テンポが良くなった戦闘、ボス戦に掛かる時間の半減、
メッセージウィンドウでのストーリー進行の増加など前作を反省したのが伺える完結編です。

グラフィックはPS2のRPGの中では結構キレイなほうだと思います。街の全景は気合が入ってます。
街として機能している場所に再度訪れることができないのが残念。

最初のうち戦闘は普通のターン制のように感じたけど、ブレイク技やヒートの使いどころが解ってから面白くなっていきました。
ESバトルもちゃんと特徴のある戦闘になりましたね。

これまでの話のだいたいの結着は付いたのですが、続きがありそうな終わり方になってしまっています。
それでもストーリー全体としては楽しめたけど、シオンの人気を上げようとして裏目に出てしまった印象もあります。
後半は状況的には無理もないと思うけど、もう少し仲間との会話で変わっていく部分があっても良かったんじゃないかな。

まあそんなシオンさんのおかげで、KOS-MOS、ジン、アレンの見せ場が多く、ミユキの性格が引き立たされ、
主人公の才能に満ちているJr君が際立っていたりと、仲間達の好感度は確実に上がりましたが。

その他の欠点は習得させたエーテルが多くなるとちょっとゴチャゴチャするのと、
ジギーの最強武器入手がほかのキャラに比べて作業的なことですね。

ゼノサーガシリーズの中で唯一システムやゲームバランスの面で良作と言えるような出来だったと思います。
ムービーゲーにそれほど抵抗がないことが前提なのは変わりません。

ゼノサーガの3部作の最後なんですが

主人公であるシオンの心理描写が尺の都合で足りず

急激な変化を遂げるためプレイヤーがかなり置いてけぼりになります。

主人公の葛藤などの描写は3部作作品の多くは2作目に入れるものなんですが

この作品はEP2で外伝みたいなストーリーを主体にしてしまっているので

全く駄目でした。

DSでゼノサーガEP3が出るのを楽しみに待ちたいと思います。

はっきり言ってゼノサーガの世界、最高でした。

ポストモダンの象徴である永劫回帰の打破は(よく題材の骨組として用いられるので)さておき、
プリゴジンの提唱した散逸構造・不確定な未来の要素=“混沌より生まれる秩序”のテーマ。
また、なによりも魅力的なその独自の宇宙観。
「霊的世界(虚数領域)」が超光速ネットワークとして利用されていたり、
根源的な意思の力が「大秩序(ケイオス)」「秩序(マリア)」「個秩序(ヴィルヘルム)」として
3人のヒトの形をとって存在していたり。
そして宗教的要素を盛り込んだ神秘性の付加、「人間・合成人間・モノ」の意識の在り方。
それら形式を超えた意識の交流によって、如何ようにも開かれていく未来。
遠未来SFとしては最高級の出来ではないでしょうか。

もちろん、瑕疵もちらほら。
3の世界観の説明不足。はたまたキャラの性格の変遷。
1と2のストーリー容量の不足。とくに2の短かさ。
DS版である「ゼノサーガ I・II」にストーリーの改変があったり、
また「パイドパイパー」や「a missing year」には
「III」へと繋がるためのエピソードも入っていたんですが……。
せめてこれらを2に入れて欲しかった。
(ちなみに“xenowords”でググれば、これらのストーリーは読めます。)

しかし、総体としての“Xenosaga”を理解すればこれほど面白いSFはなかなか無いでしょう。
そんなわけでぜひ「パーフェクトガイド」の設定解析も読んでほしいなと思います……。
3の説明不足部分が補われますので。

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