エロ/二十九、三十 (初回限定盤)(DVD付) の感想

今回も良かったです！

前回のシングルから二ヶ月というとんでもなく短いスパンで出された今作、ボリュームも満点で、個人的には満足できるものでした。
カップリングに関しては、『寝癖 (通常盤)』の時が素晴らしすぎたので、若干見劣りしてしまいますが……ダブルA面を飾る二曲については、期待を裏切らない出来になっていると思います。

「君は本当にうまいよなぁ　全く歯が立たないよ」というフレーズに笑ってしまう、エロチシズムと切なさが混在した歌詞に、その割にサラリと聞けてしまう爽やかなメロディラインがたまらない「エロ」は、クリープハイプらしさが十二分に出た名曲です。……「ラブホテル」然り、尾崎さんはこういう、男と女の情事の中にある「切なさ」をサラッと歌い上げるのが本当に上手いですよね。

そして……いつの間にか、色んな意味で「大人」になっていた男の悲哀、決意を描いた歌詞と、力強く叫ばれるサビに胸を掴まれる「二十九、三十」は文句なしに最高です。

「あーなんかもう恥ずかしい位いける様な気がしてる
　ずっと誰にも言わなかったけど
　今なら言える」

当方、二十過ぎたばかりの若僧ですが……このフレーズは、たまらなく胸に沁みましたね。また、最後に連呼される「前に進め」という言葉も、それまでの歌詞と相まって深く響きました。曲の全体で歌われているのは「悲哀」ですが、こうして随所に垣間見せる「希望」が、この曲の魅力だと思います。
ちなみに、今回のシングル二曲にはPVがあり、特に「二十九、三十」のPVはかなりグッとくるので、未視聴の方は一度観てみることをオススメします。You Tubeで観れますよ！

そんなわけで、今回のシングルも素晴らしかったです。