『陰陽師』のすべて (文春MOOK) の感想

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参照データ

タイトル『陰陽師』のすべて (文春MOOK)
発売日2012-10-30
製作者夢枕 獏
販売元文藝春秋
JANコード9784160086111
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購入者の感想

実は私は、夢枕さんが書かれた陰陽師はまだ読んだことがない。岡野玲子さんが描かれたコミックスの方でこの作品を知ってからもう約20年になろうとしている。色々と起きては解決する不思議もさることながら、晴明と博雅が二人、酒を酌み交わしながら語るシーンが大好きで、この作品にはまったようなものだ。ただし、岡野さん版は途中から原作を離れて、さらに読者からも離れて理解できない世界に行ってしまった。私も、途中からついていけなくなりながら最後まで読んだ。それは完結して、今、また新しいシリーズが始まっていて、そちらは理解できる世界に戻ってきているので、ちょっとほっとしながら世界にひたっているところだ。

岡野さん版の話が長くなったのは、原作を離れて全く違う作品になってしまったコミック「陰陽師」を、夢枕さんはどう受けとめておられたのかがずっと不安だったからだ。しかし、このムックには岡野さんのインタビューも載っているし、何よりも、夢枕さん、荒俣さん、京極さん、岡野さんの対談が掲載されていることで、正直、ほっとしたというのが本音だった。

内容に戻るが、とても充実している。上記の他に、夢枕さんのインタビューや対談、全作品のあらすじ紹介、陰陽師の未収録短編「花の下に立つ女」、再録ではあるが野村萬斎さんのインタビューなど、175ページのムックに情報がびっしり詰まっている。

今度こそは、夢枕さんの原作を少しずつ読みたい。今、そう思っている。晴明と博雅が二人、酒を酌み交わしながら語るシーンに、またひたりたい。

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文藝春秋から発売された夢枕 獏の『陰陽師』のすべて (文春MOOK)(JAN:9784160086111)の感想と評価
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