小説 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 の感想

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参照データ

タイトル小説 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟
発売日販売日未定
製作者豊田 巧
販売元マッグガーデン
JANコード9784800003942
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

劇場公開の後に購入しました。
本作品は、他のレビューにも書かれていますとおり、小説ならではの細かい補足設定が盛り込まれいる他、省かれている所もあります。
特に停戦協定にまつわるエピソードや、戦闘シーン等における描写は、この豊田氏ならでのは細かい戦闘経過でありましょう。
冒頭での、停戦後におけるガミラス帝星の内部事情があり、ヒス副総統やタラン達が、ガタガタになりつつ政権をさせるべく奮闘しています。
バンデベル艦隊とダガーム艦隊との戦闘でも、横形陣に展開していたガトランティスに対して中央突破を狙おうとするなど、劇中では簡単な流れを小説で詳しく、専門的に戦いが書かれています。ヤマトとの戦闘でも、なるべく犠牲を出さないように戦おうとする古代の姿勢も見れました。
中盤のホテルのシーンでは、桐生とバーガーの会話が省かれていたりするなど、結構あっさりとしているところもありますが、その分、バーガーが古代達のことを、実はザルツ人ではないと薄々感づいていた理由等が盛り込まれていたりしました。
後半では、映画版と配置が大きく異なります。艦隊指揮は古代とネレディアが執り、航空隊指揮をバーガーが指揮するなど、適材適所の配置とされています。また、ダガームも艦隊指揮官らしく描かれており、前衛部隊と空母部隊の配置やメガルーダの配置を良く考えています。
また火焔直撃砲を無効化する下りは、劇場と大きく異なり、読んでいて「こういうやり方も有りだ」と思いました。

劇場版と違う展開はありますが、小説ならではの解釈の仕方と、是非見たかったネレディア大佐の艦隊指揮が観られたり、ミランガルが現存して居たりと、こちらも映像化してもらいたいような場面がありました。
総じて、この小説版は十分に楽しめました。

映画公開と同じ時期で、観てから読むか何れを先か迷う発刊タイミングですね。
今回は映像ソフト化も暫く先で、映画を観た内容を辿りながら読みたい方も多いかと。
但し、前後したり詳細が一緒ではないので、良い意味で活字で読む新鮮さもあります。

映画の映像で観られる楽しげな表現の絵は無いので、活字ではある意味硬派的。
しかし、微笑ましい場面もしっかりと文章で表現されています。

先の全26話での事を随所に説明があったり、戦闘に関する描写も艦のスペック等を含め細かいです。
映画では無かった沖田艦長とガミラスとで交わされた停戦協定なども補間された描写も加わってます。
全26話の方を観ていれば既刊を読んで無くても理解しやすい構成とも感じました。
映画よりも追加された会話や場面もあり、登場人物の心情が伝わり易い点も良い感じ。
特に沖田艦長と古代進が古代守を思い出したり、桐生美影と沢村翔のやり取りなど。

映画との大きな違いは始めの方と最後、それに関連する場面が無い位で概ねの筋は同様の印象。
ある人物らが登場しないのは少し残念ではありますが映像で観る方がそこは衝撃が強いかと感じる。
あと、最後の戦闘は戦術や陣形、人員の配置などの描写が映像と結構異なっています。
現時点で映画も公開直後なので内容の詳細は避けますが、それぞれの良さがありますね。

まずは映画を観て個人で感じてから、本書を読まれる方がより良く楽しめるかと思います。
仕様的には既刊と同様、挿絵等は無く登場人物を文字による紹介は有り。
加藤直之氏によるカバーイラストは今回も素晴らしいです。

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