紙の本は、滅びない (ポプラ新書 018) の感想
参照データ
タイトル | 紙の本は、滅びない (ポプラ新書 018) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 福嶋 聡 |
販売元 | ポプラ社 |
JANコード | 9784591137420 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 本・書誌学 |
購入者の感想
紙の本のメリットは、読むのに本さえあればよいこと、インクのにおいなど嗅覚や触覚も刺激すること、精神、思想、信条面では書物は衣服より直截な記号であること、本への書き込みが読書体験の痕跡となることなどを著者はあげるが、一方で紙の本が支持されるのは長年の習慣によるものと冷静に見ている
書店が扱うのは情報ではなく、やはり紙の束であり、書店人が売るのは五感で感じる読書経験との主張はまっとうだと思うが、具体的な書店の姿は示されなかったように思う
いまだに書店が未来の姿を見出せないのは、売り手と買い手の緊張感のない返品制度、取り次ぎ中心の流通システムが、書店の金太郎飴化を進め、多くの書店員の仕事は書店ではなく倉庫のための仕事になってしまったからだろう
本をあくまでも商材として市場原理で扱っているのは「背どり」と呼ばれる書籍や雑誌を古書店から購入して転売する仕事というのは皮肉な宿命なのだろう
書店が扱うのは情報ではなく、やはり紙の束であり、書店人が売るのは五感で感じる読書経験との主張はまっとうだと思うが、具体的な書店の姿は示されなかったように思う
いまだに書店が未来の姿を見出せないのは、売り手と買い手の緊張感のない返品制度、取り次ぎ中心の流通システムが、書店の金太郎飴化を進め、多くの書店員の仕事は書店ではなく倉庫のための仕事になってしまったからだろう
本をあくまでも商材として市場原理で扱っているのは「背どり」と呼ばれる書籍や雑誌を古書店から購入して転売する仕事というのは皮肉な宿命なのだろう