ガス・ハンセンのポーカーミリオンロード (カジノブックシリーズ) の感想

ずばり、「予想をうらぎって、想像していたよりすばらしい！」
が正直な感想である。

ガスハンセンといえば私でも知っている有名なポーカープロである。

彼の、オージー選手権、勝利の全経過の記録なのであるが、
きちんとボイスレコーダーに記録しているので、
配札・ハンド（手札）はもちろん、チップの数字まで詳細に正確である。

そして、何より、ハンドの記録にとどまらず、なぜ、フォールドしたのか、チェックしたのか、コールしたのか、レイズしたのかまで、詳細に思考過程を交えてコメントしてある。
ベットの額の決め方まで、全手コメントしてあるのである。

しかも、このベット（レイズ）はスチールであるなどと正直に書いている。

（本人もさすがに手の内を書きすぎたと思ったのか、あとで「この本で手の内を明らかにしたことによってポーカーで食べていけなくなるかもしれない」とコメントしている。）

ものすごく参考になること請け合いです。

ただし、ポーカーというとリングゲーム（キャッシュゲーム）という短時間で一回一回勝負がつくカードゲームを想像してしまいますが、
この本はそのようなキャッシュゲームの本ではありません。
お読みになればわかりますが、テキサスホールデム・トーナメントの本です。
テキサスホールデム・トーナメントは地道なstealの積み重ねが重要ということもよくわかりました。ぜひ、一読を勧めます！
ただし、キャッシュゲームの話はまったく出てきませんので、
ポーカーを「短時間で数多くこなすゲーム」と思っている方には、まったく参考にならないと思います。