絶対城先輩の妖怪学講座 五 (メディアワークス文庫) の感想
参照データ
タイトル | 絶対城先輩の妖怪学講座 五 (メディアワークス文庫) |
発売日 | 2014-10-25 |
製作者 | 峰守 ひろかず |
販売元 | KADOKAWA/アスキー・メディアワークス |
JANコード | 9784048690386 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
黒羽織を纏った「妖怪学」の学徒・絶対城と女子力はちょっと足りないが腕っ節はあるユーレイこと
湯ノ山礼音が現代に蘇った妖怪の謎に挑む人気シリーズ、早くも第五弾…今回登場するのは河童!
物語は年が明けて早々、礼音が絶対城先輩の荷物持ちとして絶対城の知り合いに年始の挨拶に向かう
場面から始まる。深泥淵と呼ばれる池の傍に建てられた庵に住む櫻城紫と名乗るその女性は絶対城と
旧知の間柄らしく、また河童の研究に関するオーソリティーである事から絶対城と話が弾む。疎外感を
感じて絶対城の態度に腹を立てた礼音は河原に飛び出してしまうが、そこで出会った朝霧シアンと名乗る
少年と出会う事に。大学に戻った二人は映研が市議会の議員にハメられて作らされている映像に絡む
奇妙な問題を持ちかけられるが、その議員のバックボーンには秘密の多い製薬企業が絡んでいる様子…
毎度の事ながらオチに来た瞬間には「それってありなのか?」と仰天するような生物学ネタがブチ上げ
られるのだけど、今回もまた唸らされた。今回扱われるメインの妖怪は日本人にはお馴染みの「河童」
近世になって概念が統一されたというこの妖怪の正体がビックリ仰天。田んぼや池に行けばどこにでも
いるあの生き物が正体だったとは…意外性ではクラウス教授の「天狗」の正体を上回るかも
まあ、今回は割と作中で分かり易いヒントが提示されるので本作のファンであれば、読みながら
「だいたい、こういう事なのかな?」と予想は付けやすい。それでもグイグイと読み込ませるのは
話のテンポ自体が非常にスムーズである事もあるし、サブとなる妖怪の絡め方の巧さもあるかも
特に途中で登場した「雪女」の正体は大爆笑。しかも正体は結構強い動物なのに平然と勝ってしまう
礼音の強さはだんだん人間離れしてきたw
妖怪ミステリとして面白いのはいつもの事だけど、今回は相変わらず無愛想な絶対城先輩とユーレイの
間に妙にラブコメチックなやり取りが多かった。特に冒頭から絶対城が他の女性と話しているとイラついた
湯ノ山礼音が現代に蘇った妖怪の謎に挑む人気シリーズ、早くも第五弾…今回登場するのは河童!
物語は年が明けて早々、礼音が絶対城先輩の荷物持ちとして絶対城の知り合いに年始の挨拶に向かう
場面から始まる。深泥淵と呼ばれる池の傍に建てられた庵に住む櫻城紫と名乗るその女性は絶対城と
旧知の間柄らしく、また河童の研究に関するオーソリティーである事から絶対城と話が弾む。疎外感を
感じて絶対城の態度に腹を立てた礼音は河原に飛び出してしまうが、そこで出会った朝霧シアンと名乗る
少年と出会う事に。大学に戻った二人は映研が市議会の議員にハメられて作らされている映像に絡む
奇妙な問題を持ちかけられるが、その議員のバックボーンには秘密の多い製薬企業が絡んでいる様子…
毎度の事ながらオチに来た瞬間には「それってありなのか?」と仰天するような生物学ネタがブチ上げ
られるのだけど、今回もまた唸らされた。今回扱われるメインの妖怪は日本人にはお馴染みの「河童」
近世になって概念が統一されたというこの妖怪の正体がビックリ仰天。田んぼや池に行けばどこにでも
いるあの生き物が正体だったとは…意外性ではクラウス教授の「天狗」の正体を上回るかも
まあ、今回は割と作中で分かり易いヒントが提示されるので本作のファンであれば、読みながら
「だいたい、こういう事なのかな?」と予想は付けやすい。それでもグイグイと読み込ませるのは
話のテンポ自体が非常にスムーズである事もあるし、サブとなる妖怪の絡め方の巧さもあるかも
特に途中で登場した「雪女」の正体は大爆笑。しかも正体は結構強い動物なのに平然と勝ってしまう
礼音の強さはだんだん人間離れしてきたw
妖怪ミステリとして面白いのはいつもの事だけど、今回は相変わらず無愛想な絶対城先輩とユーレイの
間に妙にラブコメチックなやり取りが多かった。特に冒頭から絶対城が他の女性と話しているとイラついた