モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》フィレンツェ歌劇場2003年 [DVD] の感想
参照データ
タイトル | モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》フィレンツェ歌劇場2003年 [DVD] |
発売日 | 2011-01-19 |
出演 | ズービン・メータ |
販売元 | 日本コロムビア |
JANコード | 4988001435709 |
カテゴリ | ジャンル別 » ミュージック » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
2003年10月のフィレンツェ歌劇場でのライブ収録。指揮ズビン・メータ、演出ジョナサン・ミラー。最新の録画なので映像は限りなく鮮明だ。茶色系統を主とした落ち着いた部屋に、柱や窓をうまく配して、光線を巧みに変容させる舞台は見事。スザンナ役のパトリツィア・チョーフィは知的な"奥様顔"なので、伯爵夫人との対比という点で、かすかな違和感を持つ人もいるかもしれない。伯爵夫人のエテーリ・グヴァザーヴァは、シベリア生まれのグルジア系の人だが、情感と気品を兼ね備えた名演。
全体は、ここ十数年のオペラの「演劇化」に沿う演出で、歌手がよく動く。伯爵やケルビーノは女性の体に触りまくっている。第4幕の、マルチェリーナとバジリオのアリアはカットされたが、脇役にもしっかり表現の場を与えたモーツァルトの意図は尊重されるべきだと思う。訳詞が通常と少し違う、新しいものになっている箇所がいくつかあって面白い。
全体は、ここ十数年のオペラの「演劇化」に沿う演出で、歌手がよく動く。伯爵やケルビーノは女性の体に触りまくっている。第4幕の、マルチェリーナとバジリオのアリアはカットされたが、脇役にもしっかり表現の場を与えたモーツァルトの意図は尊重されるべきだと思う。訳詞が通常と少し違う、新しいものになっている箇所がいくつかあって面白い。