ニセコイ 4 (ジャンプコミックス) の感想

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参照データ

タイトルニセコイ 4 (ジャンプコミックス)
発売日2012-11-02
製作者古味 直志
販売元集英社
JANコード9784088705385
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

4巻で何が起こったかというと、一言で言えば「鍵ネタの崩壊」。

元々辻褄が合わず、やればやるほど主要キャラ達の記憶障害ぶりが顕著になっていたが、
いよいよ収拾が付けられなくなったのか、そのモノ自体を一旦破壊して放置することになった。
そして新キャラ投入。
ヤクザの息子に求婚する警視総監の娘という、眩暈を起こしそうな設定と3本目の鍵(!?)を引っさげ、
いよいよ鍵を軸としたストーリーは混迷を極めていく。
(彼女メインのエピソードは次巻まで続くので、結末については伏せておく)

あと、小野寺に思わせぶりなことを言わせて引っ張り、次話で盛大な肩透かしをさせる
いわゆる「引き詐欺」も今巻ではしっかりと行われている。
週刊連載で読者アンケートを獲得するためとはいえ、こういった手法を臆面もなく何度も繰り返すのにはさすがに呆れ返る。

ただ、色々苦言は書いたが、それでも4巻は現行連載されているエピソードと比べればまだマシだったと思う。
今巻は最後の輝きと言えなくもない。

古味直志「ニセコイ」4巻。

非常に面白かった。少年誌のラブコメならではの良い意味での都合の良さ、でもきっちり笑えてニヤニヤも出来る
コメディパートへの力の入れ方、変顔等読者を飽きさせない工夫に満ちている出色の新刊
つぐみのラブレターエピソードや、小野寺さんとのプチデート、
千棘との仲もじわじわ縮まってる手応えがあったし
新キャラのマリーに関しても初登場時からインパクト大の積極性に長けた女の子で
ここまでグイグイと楽に近づいてくるヒロインが今まで居なかったのも含めて、隙間を補うような
どんどんラブコメとして完成度の高い作品に近づいていってるな、というのがこの4巻に対する一番の印象。

最初に全部展開をバラしてしまうと、先を読む楽しみがなくなるので
その意味でも鍵の女の子の情報や複線を小出しに小出しにしつつキャラの魅力で読ませる
そういう手際の良さが光った新刊でもあるのだが、
どれも寸止めで終わる為に
とにかく先が気になってしようがない、場面場面毎にドキドキ出来る緊張感があったりして実に読んでて楽しい
メインヒロインの千棘の性格の変遷に関してもそうだけど、半年以上掛けて今の状態になった
普通にイチャイチャシーン(?)でニヤニヤ出来るようになったのを考えると
割と長期的な視点で紡がれてる物語だな、と
個人的にはそう思った
だからこそ、まずはキャラの良さ、豊かな表現技法、王道のラブコメっぽさを楽しみつつも
最終的にどう着地するのかを長い目で見て追っていきたい、その価値はある物語だな、と。そう感じられた新刊でした。

個人的に気に入ったのは、つぐみの可愛さが光ってる「コイブミ」、
小野寺さんの仕草がキュートだった「ヨリミチ」、
千棘のデレモードが最大限に放出されている「アイアイ」が至高。けどマリーの存在感も上々と
この4巻に関して言えばどのヒロインのファンでも楽しめる仕上がりになってるかと。
おまけページの漫画は、本編の補完にもなってるので
是非本誌の読者にも読んで欲しい4巻目でした。満足です。

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