インベスターZ(1) (モーニング KC) の感想

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参照データ

タイトルインベスターZ(1) (モーニング KC)
発売日2013-09-20
製作者三田 紀房
販売元講談社
JANコード9784063872576
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

この作者の漫画は大抵そうですが、漫画にある分野の豆知識や考え方を散りばめ、それらを主人公やキャラがドンっ!とオオゴマで言い切る、、読者は知識が広がって物事を知った気にさせられ快感を得る・・といった自己啓発本の要素のあるタイプの漫画です。

ネットの記事三行流し読みして、物を悟ったと思い込み勘違いした人は、それ以外の人間を見下す言動や境地にハマりこむ。
この漫画の読者にも多そうですが(?)この漫画の中のキャラクター達もそんな感じです。
作者がホリエモン信者らしく何巻か後には綺麗な堀江(笑)が登場します。

現実のエピソードや理論を天才主人公が考えたという設定で成長勝利成長勝利の繰り返し、断片的な知識を得るには手軽でおもしろい漫画ですが、全体的なストーリーとしては稚拙です。
天才主人公が誰々がツイッターでつぶやいた、これは買いだ!(ドンっ)・・風が吹けば桶屋が儲かるみたいなこと断言されても。。
投資経験のある方なら分かるでしょうが、漫画のようには上手くいきません世の中の9割が負けます。歴史的に有名な莫大な財を築いた投資家達も最終的には破産や自殺といった最後を迎えている人が無数にいる。

これは結果的にやる気を出させるのと射幸心を煽る漫画です、煽るだけじゃなくリスクを描かないとリアルに見えてどこか間抜けな漫画に見えてしまいます。(これから描かれるのかもしれませんが)
知識欲を手軽に満たす拝金漫画で終わらず、ストーリーで魅せる漫画になることを期待します。

投資をしていません。彼らがしているのは投機です。インベスターズ(投資家)とタイトルにあるのに。

スペキュレーター(投機家)Z ならば素晴らしい本。☆5つです。

投機本としてなら面白いし、実践的だからです。

しかし投資家である私としては、投機家が投資家を名乗り、一般大衆を投機に駆り立てる点に我慢ならないです。

投機と投資は違うのです。

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