楽隊のうさぎ [DVD] の感想

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参照データ

タイトル楽隊のうさぎ [DVD]
発売日2014-08-02
出演川崎航星
販売元アルバトロス
JANコード4532318408446
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

この映画は、エンターティメントではないが最近の邦画の中では埋もれた傑作だと思う
矢口史靖(かつて鈴木と組んでいた)や、クドカン、中島哲也、吉田大八などの影響なのか、
最近の邦画はカット割りのテンポが速い そういう映画を見慣れていると、鈴木卓爾
の映画は、80年代に活躍した故・相米慎二の映画並みに長回しが多くて、短気な客はつい
ていけない

でも、この映画が駄作かと言うとそんな事は無い
安易な笑いやオチを盛り込まずに、文学的な行間が感じられる優れた青春映画になって
いる 矢口の「スウィングガールズ」と180度テイストが違う 何でもかんでもハッピー
に描いて、リアリティの無いカタルシスを詰め込むのが、最近の邦画のダメなところ

鈴木はNHK「中学生日記」の終盤に、傑作と呼べる回の脚本を何本も書いていて
この映画にも、その片鱗を残している シュールな妖怪もどきが出てくるのは、短編
時代から変わってない それらが何か強いメッセージを放っているか、と言うと
そんな事は無く、宮沢賢治の童話の住人のように何食わぬ顔で現れて、安易な答えは
提示しない

原作は、もっと明確なドラマがあり、ウサギの存在についても説明がある
鈴木卓爾は、あえてそのドラマ性を極力削ぎ落とし、パズルのピースのように全体像
を説明しない そこを説明不足と取るのか、面白いと取るのかで評価が分かれる作品
だと思う 私はエンドロールまで映像に釘付けになった 中学生を題材にした映画
としては傑作 これに比べたら中島哲也の「告白」はマンガだよ

買うか迷っているなら、レンタルをしてからがいいと思います。
地方大会で散っていく多くの団体の現実がこの映画なのかもしれないと思うと、ただただ悲しい。
にしても、この映画に出ているキャストの演技力の無さよ。楽器が吹ける子を選ばなきゃいけないので、演技力は仕方がないのかもしれないが、それにしてもあんまりだ。かといって、楽器が上手い訳でもない。なんて映画だ!!(笑)
映画をつくる人間は何を伝えたいのかがわからない。
それから、原作を読んでないからわからないのだけど、映画の中に出てくるウサギ人間は何なんだ?訳がわからん。
実写にかけわらず、吹奏楽ものを映像化するのは極めて難しいのはわかる。だが、これから吹奏楽をやってみたい。学生時代、吹奏楽に熱中していた方にはあまり観て欲しくない。でも、吹奏楽をやっていない人にはもっとつまらないだろう。
一体、どんな人におすすめしたらいいのやら。
でも、リアル過ぎる吹奏楽部の現実がそこにはあるのかもしれない。

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