レコード芸術10月号 の感想
参照データ
タイトル | レコード芸術10月号 |
発売日 | 2014-09-20 |
販売元 | 音楽之友社 |
JANコード | 4910096031047 |
カテゴリ | 雑誌 » 音楽・映画・テレビ・芸能 » 音楽 » クラシック |
購入者の感想
レコード芸術 2014年 05月号 [雑誌]については、相も変わらぬ「名曲名盤」の連載が、むしろ従来よりパワーダウンした形でまた始まったとの厳しい感想をここamazonで書いた。しかし、今月号の「新・名曲探訪」のような特集は歓迎したい。
今回の企画も、斜に構えて見ることはできる。「名曲名盤」がこの雑誌の「オモテ定番」特集だとしたら、「次に聞きたい名曲」「知られざる名曲」的な特集も、タイトルは異なっても時おり必ず出てくる「ウラ定番」だからだ。
しかし、そうだとしても、どんな作品や演奏が取り上げられているのか、という興味を持って読むことができるのは確かだ。今回も、「『冬の旅』の各種編曲版」や「女性作曲家たちの名品」、また「ヨハネ黙示録の音楽」というような、面白そうな記事が載っている。「(ウラ)定番」であるとしても、こうした切り口なら、読んでみようかという気にさせられる。
もちろん、細かい点を見るとツッコミどころはあるだろう。日本人作曲家はせっかくの機会なので、もっと分厚く紹介してもいいのではないかと感じた。また、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」やグリーグの「ホルベルク組曲」ほどの、たいていのクラシックファンならどこかの段階で触れる(と私程度のリスナーでも思うような)定評ある作品を、わざわざ「新・名曲」として紹介しなくてはならないのか、と首を傾げたくなった。
執筆者や編集部がそう考えているのだとしたら、それはまさに本誌自身のこれまでの編集方針が偏っていたことを裏書きしているのではないか、そして音楽ジャーナリズムとしての自覚不足が一因ではないのかと言いたくなる。そんなことを考えると、特集のサブタイトル「そろそろ新しい音楽を、聴こう」が、何とも呆けた文言に見えてくる。
今回の企画も、斜に構えて見ることはできる。「名曲名盤」がこの雑誌の「オモテ定番」特集だとしたら、「次に聞きたい名曲」「知られざる名曲」的な特集も、タイトルは異なっても時おり必ず出てくる「ウラ定番」だからだ。
しかし、そうだとしても、どんな作品や演奏が取り上げられているのか、という興味を持って読むことができるのは確かだ。今回も、「『冬の旅』の各種編曲版」や「女性作曲家たちの名品」、また「ヨハネ黙示録の音楽」というような、面白そうな記事が載っている。「(ウラ)定番」であるとしても、こうした切り口なら、読んでみようかという気にさせられる。
もちろん、細かい点を見るとツッコミどころはあるだろう。日本人作曲家はせっかくの機会なので、もっと分厚く紹介してもいいのではないかと感じた。また、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」やグリーグの「ホルベルク組曲」ほどの、たいていのクラシックファンならどこかの段階で触れる(と私程度のリスナーでも思うような)定評ある作品を、わざわざ「新・名曲」として紹介しなくてはならないのか、と首を傾げたくなった。
執筆者や編集部がそう考えているのだとしたら、それはまさに本誌自身のこれまでの編集方針が偏っていたことを裏書きしているのではないか、そして音楽ジャーナリズムとしての自覚不足が一因ではないのかと言いたくなる。そんなことを考えると、特集のサブタイトル「そろそろ新しい音楽を、聴こう」が、何とも呆けた文言に見えてくる。