現代語 地獄めぐり―『正法念処経』の小地獄128案内 の感想
参照データ
タイトル | 現代語 地獄めぐり―『正法念処経』の小地獄128案内 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山本 健治 |
販売元 | 三五館 |
JANコード | 9784883202676 |
カテゴリ | 人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門 |
購入者の感想
『正法念処経(しょうぼうねんじょきょう)』は、その地獄や餓鬼についての記述の詳しさで知られています。こんなお経聞いたことがない、という人が多いとおもいますが、五世紀ごろに成立し、中国にて漢訳されたものが日本にはいってきた由緒ある代物らしいです。日本の中世における地獄絵に大きな影響を与えた『往生要集』も、地獄のことは主にこの正法念処経から引用して書かれました。ただ、往生要集のほうは小地獄がかなり省略されており、地獄について知りたくて往生要集を買った人は少しだけがっかりするかもしれません(地獄自体の記述も全体の十分の一以下だし)。本書は『正法念処法』の地獄についての部分をとりあげ、かなりわかりやすい日本語でかみくだいて書いてあるため読みやすく、地獄について知りたい人にはおすすめです。