全123か国 これが世界の海軍力だ! (万物図鑑シリーズ) の感想

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本書が表紙で謳っている、

「写真満載」　「全１２３カ国」　「世界最強のアメリカからアフリカの極小国まで完全網羅」
「世界最大の海上合同軍事演習、リムパック渾身レポート」

は本当です。写真は豊富ですしリムパックのレポートも面白かったです。

ですが、僅か１９１ページの中に「全１２３カ国」の海軍を紹介しようとすればどうしても駆け足気味に
成らざるを得ません（巻頭のリムパックを除くと実質には１７０ページ前後）。

しかも本書は単行本サイズにも拘らず写真のサイズが大きく（これはこれで有り難かったのですが）、
その分、文字のスペースが少なく、それがさらに本書の中身を駆け足気味にしています。

例えば最もページ数の多いのは我が国の海上自衛隊とアメリカ海軍で、これが５ページ（その内、文字量は約３ページ）。
あとはいわゆる強国で２~３ページ。規模の小さい国だとたったの１ページです（しかも写真が半分を
占めているので文字量は半ページ）。

つまり本書はレビュータイトルに書いた通り、「世界各国に海軍があるということを知る」ことができる本です。
各組織を図で解説したりもしませんから、あくまでまとめ本として見た方がいいです。個人的には初心者には
オススメできないと思います。

勿論、本書にも良い点はあります。先ずなんといっても紹介している国の多さです。
「こんな国に海軍があったとわ！！」
「あんな古い装備を今も使っているの！？」
「ごめんなさい、国自体を知りませんでした・・・」

・・・などです。さらに全ページに「はみだしコラム」が付いていて（主にそのページで紹介している海軍のコラム）、
これが地っ味~に良かったです。

以上です。読んで楽しむというより、資料として読む本だと思います。実際、資料的価値はかなり高いと思います。

このレビューが参考になれば幸いです。　（ゝ。∂）