変見自在 プーチンよ、悪は米国に学べ の感想
参照データ
タイトル | 変見自在 プーチンよ、悪は米国に学べ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高山 正之 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784103058793 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
本書は『週刊新潮』の“辛口”で有名とされるコラム、「変見自在」の2013年4月〜14年5月までの49本の記事を纏めたものである。著者は連載当時のタイムリーなトピックを交え或いは端緒として、近現代史の考察と共にWW2後のGHQ政策に依るいわゆる“自 虐”的歴史観の背景と検証、欧米(アメリカ)中心主義的価値観偏重への批判、そしてかかる欧米や中・韓に阿諛するかの如く、未だに右歴史・価値観を無批判に受け入れ“反 日”報道を繰り返す新聞報道姿勢・政策等を厳しく糾弾するものである。右の新聞報道や政策(党派)については、ここで具体的に固有名称などを挙げるまでもないだろう。本書のタイトルとなったトピックは、第5章に所収されているが(189頁以下)、このページの上の「商品の説明」に「クリミア併合……の“黒 幕”も、テキサスやハワイを強 奪した世界一のワ ル・米国には敵わない」とあるように、多分に欧米(アメリカ)中心主義的歴史観・価値観に対する揶揄と言って良い。全体的な印象においても、“戦 後”のGHQ政策に起因する、欧米=正義と日本=悪という歴史事実(“戦 後”価値観)の2極化構造と歪曲(捏造)の問題を取り上げており、『悪は米国に学べ』とはかかる情況(報道含む)への痛烈なアイロニーである。現在、クリミア・ウクライナ問題で国際的批判を浴びているプーチン以上の『悪』があるとの趣旨は明らかであろう。
著者は「はじめに」において、「中国や米国だけじゃあない。新聞も実は嘘を承知で騙しの嘘をちりばめている。本書がそういう陰険な嘘をどう見抜くかの助けになれば、と思う」(5頁)と述べているが、本書はかかる新聞批判(別言すると新聞報道の“劣 化”・“反
著者は「はじめに」において、「中国や米国だけじゃあない。新聞も実は嘘を承知で騙しの嘘をちりばめている。本書がそういう陰険な嘘をどう見抜くかの助けになれば、と思う」(5頁)と述べているが、本書はかかる新聞批判(別言すると新聞報道の“劣 化”・“反