日本人なら知っておきたい 中国の侵略の歴史 (別冊宝島 2226) の感想

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タイトル日本人なら知っておきたい 中国の侵略の歴史 (別冊宝島 2226)
発売日2014-08-05
製作者黄文雄
販売元宝島社
JANコード9784800230300
カテゴリ » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係

購入者の感想

昨今、「南・東 シ ナ 海」を巡る中国の領土海域拡張(覇権)主義・侵攻が露骨になり、日本を始め周辺諸国との摩擦が絶えないのは周知のところであるが、本書はかかる中国、殊に中国共産党結成前後辺り(1921年・孫文)から、「南 シ ナ 海」のパラセル(西沙)諸島海域でのベトナム船と中国船の衝突紛争(2014年)まで、中国共産党の陸海周辺地域に対する『侵略』と“粛 清・弾 圧”の黒歴史である。このページの上の「商品の説明」には、「中国は領土問題で、日本の尖閣諸島だけでなく、フィリピンやベトナムとも……揉めています……そもそも、チベットやウイグルは中国のものではなく、彼らが強引に侵略し、併合したもの」とあるように、中国共産党の独善的・自己中心的(排他的)歴史を批判的に概括していく。そのトピックの多くは、監修者である黄文雄氏の既刊著書の趣旨に沿ったものと言え重複するところが多いが、本書は編年体方式の構成を採っており、中国共産党の歴史に馴染みのない読者には読みやすいだろう。「巻頭提言」として、監修者・黄氏に依る中国歴史・中国共産党の概観(インタビュー記事)、(1)1921〜69年代、(2)1970〜99年代、(3)2000〜14年代、以上の3章構成で、各トピックは概ね見開き2ページで本文約106ページ、その中で「コラム・黄文雄の目」とする記事が5本ほど展開されている。

以下個人的に興味を惹いたトピックを幾つか紹介したい。まずは7〜8ページの黄氏の記事で、2003年頃に当時中国国防部長の「アメリカはもともと中国人が発見した」、及びオーストラリアも「回収したい」旨の発言。中国の発言なだけに笑って良いのか、甚だ悩ましいところである。調べてみるとこの“中国人発見説”は、どうも新発見とされる古地図が出処のようであるが(併せて遺伝学的検証があるとされる)、肝心の当該古地図の歴史的評価のほどは不明であり、黄氏の指摘する「根拠もなければ実証もできません」が妥当だろう。次がかの毛沢東の行った失政と“粛 清・弾

監修が黄文雄氏なだけあって、とてもよく出来たムック本です。
年表やグラフ、図解を多く用いながらも、文章部分が疎かになることはなく、
中国人がどういう発想で、他国の侵略を平気で繰り返せるのか、自国民、他国民の虐殺も厭わず、
世界が長い年月をかけて編み出したトラブル回避の方法、「法の支配」をいともたやすく破ることが出来るのか、
中高校生が読んでも分かりやすく、かつ詳細に記述されています。

黄文雄氏がコラムで書いているように、中国の領土観とは、「一度でも支配したところ」
「中国の歴代王朝に朝貢した」まだまだ続き、「皇帝や使節が訪問したところ」「中国の古典に
中国っぽい地名で記されている場所」「遠征して原住民を強制連行した」これらの条件でも中国の領土と考えます。

本当にそんな考えでいるのだろうか、と疑ってしまいますが、チベットや新疆ウイグルの侵略を正当化したり、
台湾が自国の領土と強弁するのは上記の理由以外には説明できないのです。
そして我々日本人にとって問題なのは、この理屈に照らすと尖閣はいうに及ばず、沖縄も、
それどころか日本本土も中国のものである、と彼らが言い出しかねないことです。

文化大革命もそうでしたが、チベット人などを虐殺した数は凄まじいものです。
常日頃、人権がどうのと叫んでいる我が国の人権派弁護士、学者、政治家がなぜ現在進行中の
中国による重大な人権侵害、虐殺行為を見て見ぬ振りをしているのでしょうか。

彼らの拡張、膨張政策は明らかであり、たぶん沖縄くらいまでは長期的に奪取する考えでいるはずです。
それを防ぐには我々が中国人がどういう人種なのかをよく知り、彼らへの対処法を編み出すしかなく、
「日中友好」「経済が大事」などというまやかしには騙されないことです。

繰り返しますが本誌は中国人の残虐性を学ぶのにとても有意義であり、出来れば中学、高等学校の
教材に用いることを検討するべき良書であります。

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