ちびまる子ちゃんの短歌教室―かがやく日本語・短歌の魅力を感じてみよう (満点ゲットシリーズ) の感想

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タイトルちびまる子ちゃんの短歌教室―かがやく日本語・短歌の魅力を感じてみよう (満点ゲットシリーズ)
発売日販売日未定
製作者さくら ももこ
販売元集英社
JANコード9784083140402
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

短歌にはちょっと興味があったのですが、文語の短歌を味わうには古典文法や語彙、さらには歴史的背景・・・、と膨大な知識を要求されるイメージがあり、どうも手が出ませんでした。それで私はいい大人なんですが子供向けのこの本を手にとってみましたら、これが入門編としてはもってこいの実に楽しい本でした。
収録されている作品が時代、ジャンル共にかなり幅広く、教科書に載っているような万葉集の歌から、豊臣秀吉の辞世の歌、正岡子規が余興で歌ったような歌、さらには寺山修二や俵万智など現代の歌人の作品まで様々です。和歌の技法や歌人の人物像などの解説も四角四面なかんじは全くしません。良い意味で「おもしろ半分」(まるちゃんの漫画つき)で、楽しく知識が増えました。和歌の口語訳に加えた「ポイント解説」も興味深く(「五月雨」や「ホトトギス」は、悲しく昔を思い出す時に使う言葉なんですよー、とか)子供向けにはもったいないくらいの豆知識が満載です(笑)
作者、歌それぞれについて巻末に索引がついていて、「あの歌の解説を読みたいな」なんて時に、目指す作品がすぐ見つかるというのも助かります。

短歌、というと、国語が好きな子でもちょっと嫌がるようなイメージがありますが、元々本が好きな小・中学生が(文学センスが全く無い子にはちょっときついかもしれない)、短歌に興味を持つきっかけとしてはとても良くできていると思います。巻末には全国こども短歌コンクールで入賞した小・中学生の短歌も紹介されており、のびのびした作品に感心しました。

私もにわかに短歌への興味が増して、永井路子さんの「今日に生きる万葉」をこの後読みましたが、「今日に生きる」というだけあって身につまされる歌が多く、こちらもなかなか良かったです。あわせてオススメします。

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