シンドラーのリスト 製作20周年アニバーサリー・エディション(初回生産限定) [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルシンドラーのリスト 製作20周年アニバーサリー・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]
発売日2013-04-19
監督スティーブン・スピルバーグ
出演リーアム・ニーソン
販売元ジェネオン・ユニバーサル
JANコード4988102141172
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

 自らユダヤ人であるとの出自を胸に、冷徹なカメラ・アイと、激越なメッセージを以って撮り上げた、言わずとしれたスピルバーグ渾身の力作。公開当時、大味な大作が続いていた彼の、初期の才気溢れるシャープさを彷彿させるサスペンス&ユーモアの切れ味の見事さに、大いに唸らされる。

例えば、老練工に向けられながら、引き金を引けども引けども発射されない拳銃。
誤ってアウシュビッツに送られてしまった女性たちに蔓延する“恐怖”のイメージと、ガス室での不気味なノズル孔。
当人たちは露知らぬまま収容所に送られ、二度と主たちのもとには返る事がないと思わせるスーツケースの山から探し出されたであろう、金、銀といった装飾品を機械的に解体する手のクローズアップ。
或いは、両親を救いたい一心で日々嘆願する女性を、ガラス越しに見下ろすシンドラーの表情の変化、、、。
と、そのケレン味ある演出の巧さは枚挙の暇もない。

全編を覆う緊迫感の中、最も印象的なのは、やはりホロコーストの描写であって、尊厳を収奪し、人間をモノ以下としてしか扱わず、その唐突に繰り返される殺戮と夥しい死者の群れは、正に阿鼻叫喚の地獄絵図とも言うべき凄惨さであるが、ナチス・ドイツの極悪性とユダヤ人の受難と哀惜を想う気持ちは揺るがぬものの、その後エルサレムに渡り、イスラエルを建国し、パレスチナ人たちに対して、程度の違いはあれ、“同様”の迫害を行ったユダヤ人たちを見る時、人間の持つ底知れぬ残虐性と原罪を感じてしまう。

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