F1モデリング vol.55 の感想

今号より、紙面がサイズアップしてＢ４サイズとなったものの、構成は従来と変わらず、単にデカくなっただけで期待外れ。
「201X年Ｆ１未来地図を探る！！」と称して8ページにもわたって（その内2ページ半は全く不要なイラスト）ああだこうだと今後の話をしているが、そのような記事は他誌に任せてしまえばいいと思っている。

そもそも「Ｆ１ ＭＯＤＥＬＩＮＧ」でしょ？
模型製作の資料となるものを徹底して1枚でも多く掲載することを目指して欲しいのだが、大判化はなんの意味もなかった。
前号までのサイズでも、写真の周りの白い余白をもっと減らせば掲載写真サイズは大きくできた。
しかも掲載しきれなかった膨大な数の写真があるであろう中で、前号では丸々１ページ使ってＢ４化されることを紹介している。
望んでいるのは「おしゃれな紙面構成」でも「大型化」でも「将来の予測」でもない。
本誌に臨むのは「実在マシンの模型製作の資料となる詳細な写真」なのだ。

単なる個人の希望かもしれないが、モデルファクトリー・ヒロの刊行している「Racing Pictorial Series」のように贅肉を削ぎ落した「資料であることを追究した」紙面を見習ってほしいものだ。

単にデカくなっただけで扱いにくくなった、「面倒な本」になってしまった。