半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX の感想

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参照データ

タイトル半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX
発売日2013-12-26
出演堺 雅人
販売元TCエンタテインメント
JANコード4571390734838
カテゴリテレビドラマ » 日本のTVドラマ » ジャンル別 » 全タイトル

購入者の感想

池井戸潤のTBS企業ドラマシリーズの第一作でキメ台詞が社会現象にもなった話題作。堺雅人と香川照之の凡そドラマらしからぬ突き抜けた演技と外から見えにくい銀行の舞台裏を、バブル後の不良債権処理、メガ銀行統合直後と言う題材が豊富な時期に合わせて赤裸々に描いたストーリーが新鮮で劇的だったのだろう。
○菱銀行を中途退職した筆者だけに、実経験を活かした銀行用語や逸話がオンパレードで、独特な行内の上下左右の人間関係、本部と拠点間、出向や人事畑等のキャリアパスの光と影は、社会から興味を惹くのに役だった。
デフォルメはかなり強く、銀行社宅のカースト制は昭和の遺物だし、宇梶剛士演じる西大阪スチール社長の豪華居宅は行き過ぎ、大和田常務一派の体たらくや犯罪行為も酷すぎだが、何れもドラマ向けのネタとして観れば気にならない。
作者が銀行に在籍したバブル後の時期なので、今となっては多くのディテールが古臭いのは仕方がない。でないとドラマにすらならない位に規制業種の銀行とは劇的場面の少ない業界なのだろう。
メガバンクに対して作者が意図するのは「バンカーなら産業育成役としてのプライドを!」と言うエールだが、それは金融庁の代弁者的なシナリオでもあり、例えベタでもテーマとしては重くて面白い。次から次に半沢直樹に襲い掛かる無理難題、出世の為には一度の失敗すら許されない薄氷を踏む展開、その逆境を日頃は踏みつけられている雑草軍団が一致協力して跳ね返す爽快感は、なかなか観たことがない。
悪役は融資先社長、上司の支店長・役員と取り巻き小役人、老獪な先代オーナーの番頭と、組織を食い物にする裏切り者の目白押し。一方の味方も連鎖倒産の被害者社長や社長愛人、銀行の部下・同期や理解ある上司、気丈な妻や他行就職同期など実に多彩で、まさに戦国時代の様な総力戦が楽しめる。
加えて国税庁と金融庁と言う第三者が絡むから、それこそバトルロワイヤルの様相となり、シナリオの捻りが格別だ。決めゼリフやテーマ音楽もお約束の展開を盛り上げ、何度観ても飽きないから大したもの。特に銀行員の妻や家族の生活感まで踏み込んだ事で、ドラマに女性視点の深みも生まれた。

今作品は現代を舞台としています。
ですから法令を順守し、暴力も自身の身を守る最低限のことしか行わず、自身の知恵を駆使し、
時には仲間の知恵を借り、論理的かつ合理的に敵の悪計を看破しています。
また「倍返し」「10倍返し」という言葉はそのことを表現する上で最も万人に受け入れられ易い素晴らしい表現だと思います。
過激ともとられかねない発言でもありますので過剰な反応を示している方もおられるようですが、2倍、10倍等、別に何か実際のものを
数値等で推し測っているわけではありませんのでそこまで神経質になる必要もありません。
もしも子どもの悪ふざけが過ぎ、「倍返し」等で何か好からぬことがあれば、そのときは大人がちゃんとしかればいい、それだけの話です。
その為に大人は子どもではなく、大人であるのですから。

寧ろ私は空想上のヒーローではなく、現実と近しいこのヒーローを子どもたちにこそ是非見て戴きたい。

ドラマであり、フィクションでありますので人によっては過剰ととれる演出も中にはあると思いますが
自分としてはただ純粋に勧善懲悪な作品として楽しめればそれで良いと思うと同時に
子ども向けのただ単純に悪者を殴って蹴って倒すものよりも余程、考えさせられるものだとも私は思います。

幼いお子さんには理解することは難しいかも知れません。
ですが、子どもだってバカじゃありません。
寧ろ既成概念に凝り固まった大人よりも柔軟な思考と壮絶な記憶力を持っています。
こういったエンタテイメント作品があったことだけでも覚え、友達の大切さ、現実の厳しさを学び、
大人になった時に半沢直樹の様な誠実で己自身の大切なものを守れる様な立派な大人になって戴ければと思います。

初めはお堅い金融ドラマかと思っていたけど
予想以上にエンターテインメントに徹していて
すっかりハマってしまいました。
久々にテレビに向かって熱くなりました。

近年のドラマでは、作品的求心力がずば抜けて高く
これは面白いと認めざるを得ない力作です。
第1部も第2部も同等のクオリティで
楽しめたし、燃えました。

悪に鉄槌を下す昔ながらの
「水戸黄門」「必殺」的な展開が実に絶妙で、
半沢たちが窮地に追い込まれつつも
知恵を絞って逆襲していく痛快感、爽快感が味わえ、
「倍返し」が心地よいカタルシスをもたらしてくれます。

ちょっと恥ずかしいぐらいに誇張してまで
盛り上げていく演出も間違ってはいないし、
このドラマの場合、これぐらい大袈裟でもいい。

一線を超えてアホくさくなってしまう
ギリギリ手前で留めた演出、見せ方も秀逸です。

キャスト陣はどの人も見事なハマリ役で、
それぞれがちゃんと存在感を示しているのが素晴らしい。
これも賛否となった上戸彩は重苦しい空気を
ほぐしてくれていたのでかなり良かったです。
半沢の家庭シーンになるとなぜかホッとし、
張り詰めていた緊張感を和らいでくれる。

怒号が飛び交う最終回のクライマックスでは
まるで子供の喧嘩を見せられてるようでしたが、
俳優さんの血管がキレちゃうんじゃね?というぐらい
迫真なものになってました。まさに拳に力が入る力演、熱演。

どこが「100倍返しなんだよ?」という意見もあるけど
大和田にとっては最大の屈辱である土下座をさせられたことで
半沢が見事に父の仇を取ったわけです。
あの土下座シーンはまさに鬼気迫る名場面。
香川照之の尋常じゃない悔しがり方は圧巻でしたし、
あんなガッチガチな土下座、初めて見ましたよ(笑)。

最終回のあの結末は賛否両論でしたが

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