ナッシング・ハズ・チェンジド~オールタイム・グレイテスト・ヒッツ<デラックス・エディション> の感想

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参照データ

タイトルナッシング・ハズ・チェンジド~オールタイム・グレイテスト・ヒッツ<デラックス・エディション>
発売日2014-11-19
アーティストデヴィッド・ボウイ
販売元ワーナーミュージック・ジャパン
JANコード4943674200368
Disc 1 :スー(オア・イン・ア・シーズン・オブ・クライム)
ホエア・アー・ウィ・ナウ?
ラヴ・イズ・ロスト (ハロー・スティーヴ・ライヒ・ミックス by ジェームス・マーフィ・フォー・ザ・DFA・エディット)
ザ・スターズ
ニュー・キラー・スター (ラジオ・エディット)
エヴリワン・セズ・ハイ (エディット)
スロー・バーン (ラジオ・エディット)
レット・ミー・スリープ・ビサイド・ユー
ユア・ターン・トゥ・ドライヴ
シャドー・マン
セヴン (マリウス・デ・ヴリーズ・ミックス)
サヴァイヴ (マリウス・デ・ヴリーズ・ミックス)
サーズデイズ・チャイルド (ラジオ・エディット)
アイム・アフレイド・オブ・アメリカンズ (クリーン・エディット)
リトル・ワンダー (エディット)
ハロー・スペースボーイ (ペット・ショップ・ボーイズ・リミックス)
ハーツ・フィルシー・レッスン (ラジオ・エディット)
ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート (シングル・ヴァージョン)
Disc 2 :郊外のブッダ
ジャンプ・ゼイ・セイ (ラジオ・エディット)
タイム・ウィル・クロール (MMリミックス)
ビギナーズ (シングル・ヴァージョン)
ダンシング・イン・ザ・ストリート
ラヴィング・ジ・エイリアン (シングル・リミックス)
ディス・イズ・ノット・アメリカ (withパット・メセニー・グループ)
ブルー・ジーン
モダン・ラヴ (シングル・バージョン)
チャイナ・ガール (シングル・ヴァージョン)
レッツ・ダンス (シングル・ヴァージョン)
ファッション(シングル・ヴァージョン)
スケアリー・モンスターズ(アンド・スーパー・クリープス) (シングル・ヴァージョン)
アッシュズ・トゥ・アッシュズ (シングル・バージョン)
アンダー・プレッシャー (withクイーン)
ボーイズ・キープ・スウィンギング
ヒーローズ (シングル・ヴァージョン)
サウンド・アンド・ヴィジョン
ゴールデン・イヤーズ (シングル・ヴァージョン)
野生の息吹き (2010ハリー・マスリン・ミックス)
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » ロック

購入者の感想

足掛け10年ぶりの新作となった『The Next Day』のリリースから約1年半後に発表された3枚組ベスト・アルバム。2014年作品。
ボウイのコンピレーション作品と言えば膨大な量のものが出回っていますが、その中でも本作はその決定版と言っても過言ではないものであり、遺作となる次作『★』以外の全ての作品から万遍なくセレクトされています(但し、本作収録の「Sue」は別バージョンとして『★』に再録されています)。

決定版的ベスト盤と言えば、ボウイの死直後に緊急リリースされた『Legacy 』(2016)の方がより簡潔にまとめられていて、特に初心者にはその1枚組仕様のものの方が親しみやすいといった側面があるのも確かでしょう。
その他、シングル曲、ヒット曲に特化したものも多数出ていますし、その辺はリスナーの彼の音楽に対する向き合い方に応じて、適切に聴いて頂くことをお勧めします。

但し、より深くボウイの音楽にについて知りたいと思う方には間違いなく本作こそが至高であると思います。
あるいはまた、既に彼の音楽については十二分に聴き尽くしている方、長年に渡ってファンである方にとっても本作がマストな作品であることに間違いはないと思います。
数々未発表曲未発表バージョン曲が実に効率よく聴けるものとなっているし、かと言ってコアなファンだけに向けたマニアック過ぎるものでもない、極めてバランス感覚に優れた作品として仕上げられているからです。
まさに、一家に一枚(←3枚組ではありますがw)の必携作品であると思います。

個人的には、新録作品から順番に過去へと遡っていくという曲順構成が気に入っています。
タイムマシーンに乗って、どんどんどんどん時代を逆行していくというような、とてもトリッピーな雰囲気が味わえます。

自身の現在と過去に向き合うという作品コンセプトと見事にマッチするアートワークも素晴らしい。
その時代時代のボウイが自らを映し出す鏡と向き合うという構図が、何とも意味深で奥深く、そして芸術的なものを感じます。

「Nothing Has Changed」に対する「Everything Has

2014年に入るとボウイは肝臓癌を宣告され、
自身の命がもう僅かだということを知った。
奇しくもそれは彼のデビュー50周年。

それはこのアルバムは「存命中最期のベストアルバム」になることが、
予めわかって纏められていたことになります。

きっとボウイもこの作品の選曲にだけは、積極的に関わったに違いありません。
巷に溢れているような「デビュー00周年記念アルバム」ではなく、
結果的に彼の壮大な50年にわたる魂の軌跡となりました。

この「Nothing has changed」というタイトル、
そしてパッケージに隠された「Everything has changed」という言葉。
それが彼の死後の今になって、また深い意味を持ち始めます。

特にこのエディションはCD三枚にかけて当時の新曲であった「Sue」から、
1964年のデビュー曲である「Liza jane」に向かって時間を遡ってゆくという、
まるで走馬灯のように意識を駆け抜けているかのように感じられます。

スピード・オブ・ライフ。偉大なる変容の歴史。

最後までブレることなく自らの美学を貫いた本物のスター。

この「Nothing has changed」を今改めて聴きながら、
このひとはいつだって全力だったのだなと感じました。
与えられた時間を最期まで余すところなくちゃんと使いきったのだと思います。

ボウイ死すとも彼の生み出した生命の音楽は、
これから先も新しい世代に聴き継がれ、語られ続けるでしょう。

傑作「black star」を置き土産に本物の星となったスターマン。

素晴らしい夢物語を、白昼夢を、ありがとう。

どうぞ、安らかに。

一挙に4枚のエディションが発売になるが、下位エディションだけに収録されている楽曲やバージョンはないので、このデラックス版を選んでおけば他のエディションは基本的に不要。

新曲『Sue』は全盛期の『Station to Station』や『It’s No Game』を彷彿させるカオスな内容。手がけたのはトニー・ヴィスコンティ。
ピアノがマイク・ガーソンでないことを除けば、往年のファンでも納得できる仕上がりではないかと思う。

収録曲は、最新曲から始まり初期へ遡っていく形で幅広く選曲されている。
特に後半は『Moonage』『Ziggy』『Starman』『Life On』と続き、半世紀前のDavie Jones名義『Liza Jane』で最後を締めくくるという演出。
今回は軽快でテンポの良いアレンジが多く、ここは賛否の分かれるところだと思う。

エディションごとの違いをみる限りでは、ジャパン・エディションを出す意味が正直分からない。世界共通の2エディションがあれば十分なように思う。
【デラックス・エディション】3CD 59曲
【スタンダード・エディション】2CD 39曲 ジャケ違い
【ジャパン・エディション通常版】1CD 20曲
【ジャパン・エディション初回限定価格盤】ジャパン通常版と同じ内容で価格が安い。

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