なれる!SE (12) アーリー?リタイアメント (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトルなれる!SE (12) アーリー?リタイアメント (電撃文庫)
発売日2014-10-10
製作者夏海公司
販売元KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
JANコード9784048669931
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

 新卒1年目エンジニア工兵の新人最後の1ヶ月のお話です。
 年度末だけあっていつも以上にバタついてますが、別の理由もありで。

 ページの多くを使って「ある人」について語られる巻で、「SE残酷物語」と銘打たれたこのシリーズでありながらSE業務ではなく別の意味での残酷物語になっています。
 ある意味SEにとっての残酷さはそれほどありませんが、今回のメイン顧客である超大手企業の立ち回り方やベンダに対する対応などは、実際携わったことがあるSE経験者にとっては思い出したくない事柄でしょう。逆にそのような超大手企業のユーザサイドにあたる人達はこれを読んで立ち振る舞いを考えた方がいいですよホント。朝令昼改で要望がコロコロ変わったり当初無かった事がいつの間にか案件に含まれていたり依頼事項の大きさを考えずコストカットに執着したり、はっきり言ってITエンジニアからしたら迷惑極まりないです。

 それはともかく、自分もそうですが前線エンジニアから逃げ出した・卒業した・転職した人達には、辛いけど懐かしく、あの頃にはそう感じていたな、と思うある一言がこの巻のほぼすべてを物語っています。

   『技術屋の働ける場所は現場以外にはない』

 客先常駐の不条理さや大手SIerの身勝手さ、大手ユーザの無謀な予算とスケジュール要望など、いろいろ死ぬ思いをさせられるシステムエンジニアという職種ですが、やっぱり現場がいちばんやりがいがありウデと知識と経験を磨ける場所なんだなとつくづく思わせられます。
 SEという世界は一般的な企業とはまったく違いますが、いちどは経験することも悪くない、そんな風にも思えます。

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