算法少女 (ちくま学芸文庫) の感想

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参照データ

タイトル算法少女 (ちくま学芸文庫)
発売日販売日未定
製作者遠藤 寛子
販売元筑摩書房
JANコード9784480090133
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説

購入者の感想

児童文学ですが、大人にとっても手応え十分!
本棚に置いておきたい良書。

江戸時代に実在した医師とその娘の共著「算法少女」がベースになっています。少女が得意の和算の力を使って活躍する様子を、生き生きとミステリー調に描いています。「平民の少女」というところがまた痛快!
江戸時代のみならずこの本が書かれた昭和48年当時にも、女に学問はいらないという風潮は根強く残っていたはずです。

こんな良書が埋もれてしまってはもったいないと思っていましたら、アニメ化されていました。
ベストセラーになっている「東大」の文字がタイトルに入っている書籍や受験ノウハウ本も良いですが、学ぶことの面白さ・学んだことを使いこなす楽しさがじんわりと染み込んでくるこのような本はいつまでも世に残っていてほしい。

*作中に和算問題が出てきます。大人も面白く解けます。

 1973年に刊行され、一度は増刷中止となり、今回は待望の復刊だそうだ。この本を副教材として扱っていた数学の先生も少なくなかったらしい。帯には、「江戸時代にも算数好きの女の子がいた!和算の世界へいざなうジュニア歴史小説」とある。

 行間が広く、まず読みやすい。「なんで算数や数学を勉強しなきゃいけないの?」と思っている算数・数学嫌いの小中学生、逆に算数・数学大好きの子どもたちにもぜひ読んでほしい。

 生活に必要で夢中になって算法を学ぼうとする貧しい子どもたちや、その子どもたちに教えながら、武士と対等に算法で勝負する少女おあきの姿は、とても爽やかである。

 脇役として登場する大名、武士、俳諧人、医師、数学者、町の老若男女たちも、十分読者を楽しませてくれる。関孝和の流派と上方算法との対決も見所の一つである。

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