機動戦士ガンダムUC 3 [DVD] の感想

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参照データ

タイトル機動戦士ガンダムUC 3 [DVD]
発売日2011-04-07
監督古橋一浩
出演内山昂輝
販売元バンダイビジュアル
JANコード4934569637741
カテゴリ » DVD » ジャンル別 » アニメ

購入者の感想

作品も中盤に入ってまいりました。すっかりこのシリーズに魅せられております。

小説未読の私でも物語の展開が原作に比べもの凄く速いということはわかりますが、その速さにも慣れてきました。これだけコンパクトなのにこんなにも面白い作品になっているのですから、製作陣の苦労も相当なものだと思います。

優れたスタッフに優れた作品。それだけに悔しく惜しいと思えるところがないわけではありません。

個人的なことかもしれませんが、どうやら私はキャラクターに対する思い入れが出来るまでにある程度時間が必要な人間のようです。

ファーストガンダムではランバ・ラルがアムロにとって心理学で言う象徴的な父のようなものだったと思うのですが、本作では軍という名の社会の歯車というよりわかりやすい形で、ダグザ中佐が思春期のバナージにとってそういう父的な存在になっている気がします(「自分に息子でもいれば…」という中佐の言葉もありますし)。

であれば、中佐とバナージのぶつかり合い、そしてそこから生まれるお互いの心の動きや葛藤を、もう少し見たかった。

またギルボアの家族の描写も、その家族を自分の目で見て知るバナージも、もう少し見たかった。

それらをもう少し見ることが出来ていれば、中佐やギルボアが最後ああいう形になった時、作品を見る側としてもバナージに気持ちを重ねてもっと辛さや心の痛みが味わえたと思うのです。

こういった優れた作品をテレビではしっかりとフルで流せないのが現状であるならば、私はこの現状が悔しくてなりません。

私はNHKの大河ドラマも現在(惰性で)見ているのですが、今放送されている薄い戦国大河に比べると、このガンダムの方がよっぽど重厚な「戦国の大河ドラマ」です。

極めて限られた枠の中でもこのように素晴らしい作品に仕上げてみせるスタッフが、余裕をもって作品を作り上げることが出来る時代は来ないものかと思う次第です。

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