本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21) の感想

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参照データ

タイトル本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)
発売日2014-09-12
製作者出口 治明
販売元KADOKAWA / 角川書店
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

著者の本を読むのは初めてです。仕事上のつき合いもないし、名前さえ聞いたこがありませんでした。
別の本を買いに書店に行った際、目に入り少し立ち読みしたところ、ビビっと来てさっそく購入し一読しての感想です。

まず、この種の読書論(術)でよく見かける(とくにビジネス向け新書等)本の特徴は、著者の読書術がいかにビジネスにとって有益であるかを説いている内容の作品が多いことです。そして、この著者も自身の読書術を公開し主張している点は同様です。
しかし、似ているのはそこまでで明らかに他の読書術とは異なります。それは、他の作品の多くが即物的、速攻的にこの読書術を真似すればたちどころに成果があるような主張が多いのに対して、この著者の読書術は真似をしても直ぐに効果など出ません。きっと数年、ときに十年単位の努力と工夫を続けて、ようやく効果が出てくるような読書術となっています。そういう意味ではビジネス向け新書には相応しくない内容と感じる人も少なくないかもしれません。著者自身も文中でそう自嘲しています。

では、ビジネス用途ではないのか? というと左にあらず。本質的には、ビジネス・ピープルがもっとも習得すべき読書術であり、読書をビジネスや人生そのものに活かすために必要なエッセンスが盛り込まれた中身の濃い、噛めば噛むほど味わいのある良書と思いました。そう思った内容は数多くあったのですが、とくに印象深かった箇所があります。

『ビジネス書は後出しジャンケンである(P134)』
『報連相(ホウレンソウ)は部下にではなく、管理職に向けられた言葉である(P137)』 の二点です。

前者は、ビジネスでとくに立志伝級に成功した程の人なら、どんな内容であっても(時に前後の発言で矛盾する内容があったとしても)、大成功の威光で全てが正当化されてしまう。したがって別の人が「こうしたから成功した」という方法を真似ても、成功の保証はないといい、こうすれば成功できるというような方法があれば、もっと大勢の人間が同様に成功しているはずだという、おそらく成功者本人を前にしては言えないような正論、真っ当な事実を語っています。

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