連続テレビ小説 マッサン Part1 (NHKドラマ・ガイド) の感想

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参照データ

タイトル連続テレビ小説 マッサン Part1 (NHKドラマ・ガイド)
発売日2014-09-25
販売元NHK出版
JANコード9784149235691
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » テレビ » NHK系

購入者の感想

なんでまた「朝8時、もし家にいたらチャンネルは民放」派だったこのオレが、生まれて初めて月曜から土曜まで「連続テレビ小説」を欠かさずチェックしているのか(昼ドラも入れると『華の嵐』『ぽっかぽか』『デザイナー』は、がっつり見てましたが…)、話せば長くなるけれど、本当の「はじめ」は、ニッカのメルマガでした。
かつてはテキスト形式のメールで、(同じ名前のウイスキーもある)“From the Barrel”というタイトルだったそのメルマガには、この『マッサン』の主人公のモデル・竹鶴政孝氏のご子息である、竹鶴威(たけし)氏による回想録『ニッカウヰスキーと私』が連載されており(これは現在、ニッカのサイト内で、縦組み・画像つきで読むことができます)、この中で威氏は、エリーのモデルであるリタさんのことを「リタおふくろ」、と呼んでおられたのでした。
この「リタおふくろ」という、どこかやさしいその響きが、心にずっと残っていたのです。
そんなリタさんに支えられ、日本で初めてのウイスキー造りに精魂を傾けた、竹鶴政孝氏。
このお二人の物語が、何故これまで映像化されることなく、放っておかれたのだろう? と思うほど、オレにとってこの『マッサン』は、まさしく待望のドラマでした。
もう、週に6日、見て、笑って、泣いて、とりわけエリーを演じているシャーロット・ケイト・フォックスさんの頑張りに胸を打たれている、今日この頃ではあるのですが。

さて、これはそんな『マッサン』の、いわば“オフィシャル・ガイドブック”・その1。
竹鶴政孝氏とリタさんの歩み、その横顔については、先述の威氏による『ニッカウヰスキーと私』も、よい参考資料となるものですが、あまりにも数多くの本が出ていることもあってか、あくまでこれは、ドラマ『マッサン』に焦点を合わせた一冊となっています。
全部で120ページ弱ほどのうち、前半カラー・後半モノクロで、だいたい半々ぐらい。
巻頭5ページは、序盤のフォト・ダイジェスト。
続けて―公式サイトのものより詳しい―登場人物関係図、玉山鉄二さんとシャーロット・ケイト・フォックスさんへのインタビューが、それぞれ3ページずつ。
合間にはオフショット集なども。

「マッサン」は、ニッカウヰスキーの創業者で日本にウィスキー蒸留術を伝えた方と、その方がスコットランドで娶った奥さんの話。
「マッサン」の話題は、朝ドラ初の外国人が主演(それもオーディション)という話から始まった。そして、その姑が泉ピン子(以前の朝ドラの姑役の際にリアルで主演女優をいじめたという逸話あり)というなんか脱力感のある情報も先行していた。際物?という気持ちがあった。

でも、本書を読むと、むしろ、同じNHK大阪の「ごちそうさん」や「カーネーション」以上にコテコテな大阪喜劇っぽいとも感じられる。そもそも、NHK自らがハッキリと「人情喜劇」と銘打ってもいる。
もちろん、実在の人物を演じる玉鉄さんや主演女優の方の意気込みは大河ドラマのような意識の高さであるし(とくに玉鉄さんは実質主役のような気迫が感じられる)、渡鬼組が両親となる広島は竹原組の面々もまっとうな朝ドラっぽい配役である。

しかし、大阪編のキャストがなんとも吉本である。別に、きよし師匠が登場するからではない。白井さんや浜田マリさんといった三谷組常連が脇を固め、実はコテコテ関西人の堤真一の朝ドラ降臨、それにこれまた関西人でコメディエンヌのキレよしな相武さんもいる。もう喜劇どんとこいな配役で、コメントもその気満々である。

「花子とアン」で花子や白蓮の本が売れたのをみてか、本作の主人公二人の本は既にいくつも売られている。予習用には、それらの本も悪くはないが、本書を読んで、大正・昭和における酒造業者の心意気や進取の気性など理解しておくと、「マッサン」の主人公二人の素晴らしい生きっぷりがより分かると思う。

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