ぐっすり眠れるジャズ の感想

この種のオムニバスは基本的にパスなのだが、
曲目を見ると知らない曲も多いし、比較的新しいところからのコンピだと思われた。
Amazonの視聴システムで聴いてみると、この演奏は誰？というのがいくつかあって、是非演奏者を知りたくなって入手した。

「ジャズならもっとジャズの王道の演奏を入れるべき」というレビューがあるが、私の意見は全く逆で、王道ものはそちらで聴けるから必要ない。王道を外したコンピだからこそ聴いてみたいのだ。（と言ってもコルトレーン、エリントン、エヴァンズは入っているが）

日本でコンパイルしたのではなく、アメリカでのコンピのようだ。
四分音符＝６０〜８０（１分間）の演奏を集めたと書いてある。（bedtime beats のゆえん）
音質もテーマに沿った形にリマスターされているようで、オリジナルよりエコーがかかって聞こえる。（それを冒涜と思うシリアスなジャズ・ファンの方もいるかもしれない）

視聴で分からなかった演奏者をランダムに書くと、、、
サイラス・チェスナット、ジョージ・デューク、ライル・メイズ、ボブ・ジェームス、ジョシュア・レッドマン、ジェームス・カーター
などだった。

あと、ブラッド・メルドー、アール・クルー、ミルト・ジャクソン、ジョー・サンプルなども入っている。
タイトル通り寝る前に聴くのに適した静音ジャズが集められていて、良質のBGMとして、使い勝手が良い２枚組だ。

前作のクラシック編も愛用していますが、このジャズ編、ＤＩＳＣ１、ＤＩＳＣ２ともに1曲目の音が聞こえた瞬間、緊張していた身体がスーッとほぐれていきます。頭の天辺からつま先まで力がどんどん抜けていく。呼吸もゆったりと安定してきます。不思議なほどスムーズに眠る体勢へ移行していくのを感じられます。曲もアーティストもすばらしく、たいへんお買い得だと思います。