同窓生COMPLETE EDITION (初回限定生産版) [DVD] の感想

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BIGBANGのT.O.Pさん、俳優としての未知数の可能性、その佇まいは唯一無二だと思います。
「戦火の中へ」の時の潤んだ眼差しの寡黙な少年兵としてのあまりにも不器用で生真面目で心に強さを持っているのに、
そこからは限りなく寂しげな情感が伝わってきて、映画の中の悲惨で大規模な戦火の中にぽつんとした存在感にたまらなくなりました。
今作「同窓生」でも運命に逆らえず妹を守るために工作員にならざるを得ない少年を演じています。
言葉少ななのに目が多くの気持ちを語ってくれる映画向きの役者さんなのかなと思います。
眼差しで語る強さと弱さと表現力、存在感、切なさが良いですね。

今回はとにかくアクションシーンが素晴らしいです。
接近戦なので武器を持っていても次第に肉弾戦になっていく、
自分よりも年上を相手に工作員として訓練された技で凄みを感じます。
インタビューで音楽の動きと映画のアクションはかなり違うらしく大変だったと語っていましたが、
体の俊敏さはさすがだと思います。
とアクションがすごいと同時に工作員としての仕事は本人の意思では出来ればしたくない、でもしなくてはいけないというのが嫌がおうにも伝わってくるアクションであるのが映画としての説得力を感じます。

アクションが主体の作品のようで、高校生として同級生と過ごす日常の多幸感も感じられるのが良いです。
アイドル映画などとは言わせないT.O.Pさんの本気を感じれるオススメの作品。